11月・12月の活動報告

☆11月15日、台風で延期された会員施設、日本語学校、養成校の会議が行われ、入管審査の厳格化に伴う、査証不交付の増大など、根幹にかかわる問題がいくつか発生しているので、関係者が集まり、今後の対応などを協議しました。
 入管としては、必ずしも「留学目的」ではない「留学生」の増大に歯止めをかけたいという思いが強く働いているのは確かでしょう。しかし別の見方をすれば、これは我々にも本国の方々そして特に学生本人への厳しい問いであるように考えています。
 問題は、根底にある「介護人材不足」です。でも学ぶということは、介護人材不足とは本来何ら関係がない。ただ、介護を学ぶために、日本では施設がその実践の場を提供し、それに対して、一定の対価を払っている、というある種の有償インターシップの考え方を持たないといけないと思います。関係のないことを、学びにジョイントさせようとすると、様々なほころびがでて入管につつかれる。
 法務省の通知では ⑴学費生活費はすべて奨学金で対応(貸与、給付を問わない) ⑵足りない部分は本人のまたは保護者の預貯金でた対応する ⑶よって、アルバイトで生活費を保証することはあり得ない。ま、そうなんだろうな。要は学びに来ている人が、その生活費を「就労」で賄おうというのは論理上あり得ないということでしょう。(先進国で留学時に(授業があるとき)就労を許容しているのは日本だけですから)ここは本国も、また日本も共通基盤にしないと、何度申請してもはねれれる。
 入管がいわんとする「学び」と「学びのフィードバックまたはその延長としての実践」の可視化、モデルを作らねばならない。ひとりとみんなが関わっている以上、このモデルに理解をいただく方々が集結し、固まりを作っていく必要があると思います。
 留学というのは手間暇がかかる。労力もコストもかかる。しかしその分、得るものは社会にとっても本人にとっても大きい。
 改めて、技能実習でも特定技能でもない、しかりとした「介護留学」の文化を醸成したいと強く思います。ただ入管も、一貫性がない、その場しのぎの対応を変えて、日本のl優秀な介護人材を育成するには、やはり養成校卒の在留資格介護が求められることを認識いただき、腰を据えて、私たちのようなコマーシャルベースに陥らない非営利団体のと入り組みをしっかり支援いただきたいものです。介護の質保証の問題は国家存亡にかかわる重要な課題です。

☆11月15日は厚労省社会援護局で外国人介護人材に関する調整をされている田代係長様をお招きし、「介護分野の特定技能」の勉強会も開催しました。
 制度の中身を詳細にご説明いただき、25名の参加者からも活発なご質問をいただき盛況のうちに会を終えました。報道によれば、当初予定した数が満たせない特定技能今後ともフォローしたいと思います。また、養成校の特例延長問題についても参加者で議論いたしました。

☆11月16日・12月15日には介護福祉士を目指す留学生勉強会を開催しました。
 台風の影響で9月と10月が中止になり、久しぶりに留学生とお会いしました。この時期になると、ずいぶん留学生のグループ化が進んだと思いました。また生活のこまごま(学生には重大事)としてことも相談され、私たちのような直接利害のないものがかかわる必要性を認識しました。
 この回から大きく分けて2部構成で進めています。 ⑴バイスティックのケースワークの原則を学ぶ ⑵生活支援技術を学ぶ ◎ケースワークの原則は、暗記技術ではない、本質的なとらえ方をさせたいと思っています。(例えばバイスティックは「よいい関係」はケースワーク関係では「本質」といいました。だからどんな手慣れた介護ができてもそこに「よい関係」がなければそれは専門的介護実践ではないということです。よい関係は何?と聞くと、信頼関係と答えてくれます。では信頼関係をつくるには?ここに介護サービスのプロセスにおけることばかけの意味が見いだせるのです)・・・ここを軽く見ているから、あとで私から厳しく叱られる羽目になるのです。・・・着脱介護の時、利用者を無視し、ベトナム人だだけで、ベトナム語でわいわい騒ぐ。これで信頼関係はできるはずがないと、叱られました。
 グループ学習も少し充実してきました。12月の勉強会では、11月の宿題である李利用者のADLの発表をひとりひとりしてもらいました。そして12月は10分間のクリスマスパーティを例のベトナムの乾杯から始めました。

一年が終わりました。バディのあり方を含め、バディのみなさんからまずはお話を聞きたいと思っています。

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